「俺はこの地獄の三丁目で学んだんだ。何もしないほうがいい。危ない橋は渡らないに限るってね」


長身痩躯、身体のバランスの割りに長い手足を持て余している印象がある、うだつの上がらない若造。
上流家庭に生まれ、エリートコースをひた走っていたという過去を持つが、警官（ＳＳＳ）時代の或る事件で逮捕（証拠不十分で釈放）・解雇されるという、社会的致命傷を負う。
それは彼なりの正義を貫いた結果だが、その正義が彼自身の破滅を招いた。その名残として、左目の下にやや目立つ傷痕がある。

以来、定職にも就かず無職同然のその日暮らしを送っている。
友人の家にロハで居候し、別の知人に格安で事務所を借り（家賃は滞納気味）、バイトをして日銭を稼いでいる。
探偵になったのも、「俺にはお似合いだから」という実にいい加減なもの。
生来の几帳面な性格で何とか依頼をこなしてはいるものの、どうにもやる気の無い顔を隠そうともしない。

……が、まあ、何と言うか。
彼は自分を、厄介事を避ける臆病者・卑怯者と嘯く。
実際、道でチンピラに誰かが絡まれている場面に遭遇しても、見てみぬふりをして通り過ぎる。


――そして、その後でため息をつきながら踵を返すのだ。


例えそれが、かつての彼を破滅させたのだとしても。
それが彼のスタイルだから。


「……なんで厄介事ばっか、俺の目の前に転がってくるんだ」


その経歴からは想像もつかないが、地道かつ堅実な捜査と卓抜した推理力とで確実に犯人を追い詰める、古風なスタイルの探偵。
だがＳＳＳをクビになった際の事件の影響で、ＳＳＳの捜査官とその関係者からは蛇蝎の如く忌み嫌われている。



大きいほう
http://island.geocities.jp/ittakirin/gazou1/toya-s.jpg

※『事件』については、捏造歓迎。ＳＳＳ警官が死傷している。

▼能力値上昇

▼技能修得
（７０＋３５＋１０）＋（稼動時２５点注入）
▼常備化
（５）