「はっはっはぁ！！いいぜ、いい飲みっぷりだ！！そして俺の名前はロベルトだ。ほれ、もう一杯どうだ？」
　　　　―――酒場でその日初めて出会った相手と
　
「おいおいおい！いけねぇぜ、そいつはいけねぇ。強盗なんて事ぁやっちゃいけねぇ。そんな可愛い子供を人質に取るなんてなもっての他だ。何故か分かるか？」
　　　　―――強盗犯相手に
　
　場末の酒場に入り浸っている、くたびれたコート姿の中年男。
　陽気で人懐っこく、酒と煙草を愛する男。
　ぼさぼさの黒髪にサングラス。
　よく酒場の奥の席でバーボンを小さなグラスで舐めるように飲んでいるので、居ればすぐ分かる。
　
　昔は北米に居たらしいが、その頃の事は本人は語りたがらない。
　ただ、義侠心に溢れるナイスな中年であるため、周囲の信頼は篤い。
　恩義を忘れず、また、事件があれば首を突っ込む男である。
　口癖は『ラブ』と『ピース』。
　自分より若い人間に対しては、含蓄のある物言いで進むべき道を教唆することもある。
　
　
　
　―――ここまで見れば、滅茶苦茶いい人のようだが。問題がある
　
　
　
「―――そんな楽しい事をしていいのは、この俺だけだからだ！！なぁそうだろ！？はーっはっはっはァ！！」
　　　　　―――上記強盗犯への台詞、後半部
　
　
　―――そう。
　一見すれば行動理念こそマトモだが―――つまりはこの男、決定的に『悪』なのだ。
　目的のために手段を選ばず、手段のためには目的を忘れる殺人者。
　
　10年ほど昔に猛威を振るい、刑死されたはずの殺戮者。
　“酔狂鬼-Drinking Orge-”……それが、この男の正体である。
　
　何故生きているのか。
　何故この街に戻ってきたのか。
　それを知る者は、余りに少ないが―――。
　
　ただ、この街に居る理由に関しては、カーライルシンジケートのクーゲルが何らかの工作を行ったのではないか、という憶測が立っている。

▼能力値上昇
▼技能修得 25+15+20+55=115
▼常備化 32

最大達成値：射撃・白兵共に15＋札
ダメージは武器の攻撃力＋3＋差分＋札となる