『I who was born crimson in a dyed hill am a legitimate successor.
 [我は真紅に染まる丘に生まれし者、正統なる継承者也]
 I command it to do it in the name of "Purgatorial Emperor".
 [我は命ず。“煉獄の支配者”の名のもとに]』



　「 さ ぁ 世 界 よ 。 炎 に 焼 か れ て 滅 び よ 」



　約十年前の北極で、ある村が焼かれ、住民も皆殺しにされる事件が起こった。
　犯人は一人のバサラ。彼は、ある目的でその村を単独で襲撃したのだった。
　この事件に、聖母殿は動き、多くの犠牲を払いながらも鎮圧に成功した。
　以降、“煉獄の支配者”は姿を消した。表向きはこの鎮圧の際に深手を負い、命を落としたとされているが、誰もその遺体を確認していない。



　十年前の事件を引き起こしたのは、当時11歳だった“焔の糸”ライナス。現在唯一確認の取れる“煉獄の支配者”の名を継ぐ者。
　父親が死の間際に、順当に継承を行なわなかったために力が暴走。そのために一つの村と聖母殿の一部隊を滅ぼしてしまった。この事件後、聖母殿は“煉獄の支配者”を異端認定(つまり、この時点で“煉獄の支配者”はすでに聖母殿と何らかの繋がりがあった)。だが、ライナスは実際には殺されず、保護されて聖母殿入りした。

　――しかし。それだけが全ての真相ではない。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化