ストリートの沈んだ闇の中、閃く影。
　だがその瞬きを視界に捕らえることは出来ない。
　なぜなら、閃くと共に獲物の影は、割れているから。

　剣先が一閃走れば、獲物を象る影は二つ。
　仮に彼の影を捕えたとしよう。
　しかし、それは空蝉。背後から一瞬の光が閃き、敵は息絶える。
　ゆえに、彼は“閃きの影”と呼ばれる。

　その影は、もはやストリートには居ない。
　畏怖される名のみをストリートの闇に深く刻みながらも、何処かへと消えた。
　しかしそれからしばし後、“閃きの影”が千早に手を貸していると言う噂がまことしやかに流れ始めた。
　それが事実ならば、何故彼がストリートを去り、千早に組みしているのか。
　莫大な金で雇われた、実験体として回収された、あるいは元から千早関係者であったなど、様々な憶測が流れた。
　その中には、一面だけの真実も含まれているだろう。
　しかし、全貌を知る者はいない。


『何故なら、出来の悪い恋愛映画のような話だからさ』
『信じるかい？　一瞬で人の命を掠め取っちまう死神が』
『１人のお姫様を愛したために、人間に生まれ変わっちまうなんざ』
『どう考えてもご都合主義が過ぎるだろう、お友達？』




刀（逆）　力の濫用。不和。無気力。疲労。危険な賭けに出る。
影（正）　人格の変化。死、ただし、必ずしも肉体の死ではない。沈滞。惨事。壊滅。血の収穫。
影（逆）　強制的な変化。好ましくない変化。抑圧。希望を失う。

▼CHRONICLE装備は1st〜R期のものに限定する。
※Ｄ装備／スリーアクション、セクレタリ