「僕が“どっち”なのかって？　さあ？　少なくとも僕はどっちであっても構わないと思ってるよ？　君はどうかな？」
――飄々スマイル


誰かが清和学園の図書室にやってくると、いつもページを繰る手を止めて来訪者を出迎えてくれる、アナクロな黒縁眼鏡をかけた生徒がいる。

香坂静夜（コウサカ・シズヤ）。
どんなに早く授業が終わった生徒も、彼あるいは彼女より先に図書室に来ることはけして出来ない。……ちゃんと授業に出ているのか？　と思うと、教室を覗くときっちりいたりする不思議。ちなみにやっぱり本を読んでいる。

――そして性別不明。体育はいつも見学、友人は多いものの、プールや買い物などに一緒に行くことはほとんどないため、誰も静夜が男なのか女なのかを知らない。
男にしてはやや声が高く、女性にしては力が強い。黒縁の眼鏡のせいで分かりにくいが繊細で端整な顔は、ひどく中性的でどちらとも取れる。
ただその柔らかな雰囲気は、男女を問わず人気が高く、少々変人だが穏やかな性格の笑顔を、好きだという人は数多い。

実は千早重工の早川美沙の親戚筋で、彼女から格闘技の手ほどきを直接受けた、何気な使い手でもある。困った人を放っておけない性格のようで、彼もしくは彼女の意外な強さを目の当たりにした人もまた多い。

余談。
“うっかり”ぶつかってしまった生徒達の証言によると、
Ａ「胸があった！　あいつは絶対に女だ！」
Ｂ「いいえ、あの固さは男よ！　絶対男！」
だそうである。お後がよろしいようで。

▼能力値上昇
（０）
▼技能修得
（６０＋３０＋１０）
▼常備化
（２０）