「あはははははは、絶景かな絶景かな！春の眺めが値千金とは 小せえ、小せえ。 己の目には一目万両、いや、百万両よぉ〜っ！！」

ニューロエイジと同等の科学力のある戦国時代、と言うとち狂った世界設定を持つ新感覚時代劇………その名も“侍HEAVEN”。 その石川五右衛門役に抜擢されたのが、彼、石川五六ェ門である。

実は彼は、本来俳優ではない。それどころかカタギですらなく、本物の泥棒だった男である。元々はスタジオに盗みに入ったところを捕まったのだが、盗みに入った時の身のこなし、見つかったあとの大立ち回り、そして捕まった後のふてぶてしさ……すべてが監督に気に入られて、ＳＳＳに突き出される代わりに俳優としてスカウトされた。その際に当人は、それだけに留まらず高額のギャラまで請求したが、それがより一層監督を喜ばせた……などというエピソードもある。

そんな彼ではあるが、石川五右衛門としてはまさにはまり役、のみならず俳優としても傑出した才能の持ち主である。抜擢されてからのわずかの間に、ほかの海千山千の役者共に肩を並べる名演技を幾度も見せている。特に、ホログラフ入り金襴緞子に歌舞伎風のメイクというど派手極まりない格好をしていながら、それを感じさせずに見事な隠密の技を魅せた大阪城潜入シーンなどは、さすが元本職と絶賛を浴びた。

なお、実は彼はいまだに泥棒から足を洗っていない。元々盗むことより盗むスリルを味わいたい口だったので、足を洗う理由がないのだ。もちろんこのことは秘密である。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化