背を向けて一目散に逃げるアヤカシを追って───

　　「ちょっ、コラ待て！逃げるんじゃないわよ！！」

特に歴史ある血統でない普通の退魔師。
虚空に剣を出現させ、それを操って敵を切り刻む、或いは貫き徹す、“剣舞（ソードダンサー）”の一人である。

家柄が特殊なわけでなく、普通の家庭の出のため、名を上げようとすることに貪欲で、一度見つけたアヤカシは地の果てまでも追い詰めようとする。
自分の能力の度を越えてまで執拗に追いかけようとするので、罠にはまったり返り討ちにあったりというのは日常茶飯事だが、なぜかいまでも大事無く生き残っている。
彼女を知るものは、放っといたら危ないんじゃないか、と心配しているが、本人はそんな周囲の反応は他所に、名を上げようと必死にアヤカシたちを追い回すのだ。

そんな諦めの悪さは他のバサラたちの追随を許さず、アストラルの住人達にとっては「迷惑」この上ないのだが、一部の人間の『精』を糧としている者たちからすると、ウェットである彼女はニューロエイジにおいては『珍味』ですらあり、回復したらどこまでも追ってくるので、『リサイクル可能なエサ』という認識を持つ者もいる。
ということでアストラルの住人の間ではそこそこ名が知れてきているようだが、現実世界の退魔師たちの間では今のところ無名に等しい。

また、田舎育ちのため疑うことをあまり知らず、騙されることが多々あり、それが未だ小物しか狩れていない原因でもあるかもしれない。

※フレイヤの能力1（元力）
「豊穰の神フレイよ、其が剣来たりて我が敵を貫け！」
手の甲に刻んだルーンを介して、ヴァン神族の豊穰神フレイに祈念する事で、意のままに動く剣を召喚し、敵を討ち滅ぼす。
高位の術者にもなれば、無数に分裂した「フレイの剣」を召喚することが可能だが、フレイヤは未熟ゆえに数本しか召喚できない。

※フレイヤの能力2（加速）
「ノルンが一、『未来』のスクルドに問う。其に会う道はいずくぞ」
アース神族の運命の女神スクルドに問うことで、未来への道標を得る。その結果、神経加速なみの超スピードで行動する事が出来るようになる。

▼能力値上昇 10（感情+1）
▼技能修得 一般30+社会15+コネ10+バサラ20+マネキン5+カタナ10
▼常備化 20

※参加アクト
06/09「吸血感染」（RL/くろしろ氏・13）