「復讐なんざくだらねぇな。とっととやめちまえ」 

いつの間にかストリートに現れ、名が知れるようになった剣客。  
所属はフリー、年齢不詳、経歴不明。それは本人も知らない。 
しかし、鋭刃がストリートに現れてから殺した人数は、100人を疾うに超えている。  

ある日気づくと、ストリートのど真ん中に立っていた。 
向こうからは殺気を帯びた男が、ナイフを構えて突進してくる。 
そんな異様とも言える光景に戸惑いつつも、その男を切り捨てた。 
死に際に、男が自分に向けて放った言葉………「復讐」。 
覚えているのは自分の名前と、戦う為の技術のみである鋭刃には、その人物には覚えが無く、その復讐もいわれのない復讐だった。 
それからというもの、誰かの復讐のために鋭刃を襲う者が絶えず訪れ、寝る暇も無いほどだった。
既に斬り捨てた者の数は100人余となっており、短期間でそれだけの襲撃を受け生き延びた鋭刃はストリートでも名が知れるようになり、「百人斬り」として称えられている。 
未だその「復讐」の波が途絶えた様子はないが、以前に比べればだいぶマシな状況になったため、生活に余裕が出るようになった。 

普段はナンパで軽薄、美人にはとりあえず声を掛け、子供と一緒に遊ぶのもやぶさかではない、一目で見て言うなら「遊び人風」であるが、戦いにおいては重い拘りを持つ。
今まで戦ってきた相手が毎回のように「復讐者」であったため、ネガティブな感情に対して非常に嫌悪感を覚えるようになっており、そういった反動からポジティブな感情を前面に出すようになったのかも知れない。

名前読み：“ふくしゅうのいでんし”つづき・えいじ 
英語綴り：“Gene of Avenge”Eiji Tsuduki 

▽『復讐の遺伝子』について
彼を診たあるタタラの見立てによると、この事象は偶然の物ではなく、遺伝子による「体質」であるらしい。 
すなわち「復讐される体質」というものだが、今まで襲ってきた数々の人物は、鋭刃が記憶を失う以前に、一人の人間を殺したことがきっかけで波及したものだろう、という予想が立っている。 
そしてまた人を斬れば、そこから「復讐の輪廻」が拡がって行くであろうことも予測の範疇であるのだが、当の本人はまったく気に留めていない。 
それどころか、鋭刃に戦いを挑んできた人間に対しては、どんなに弱い相手だろうと、女子供だろうと、説得に応じなければ無慈悲に斬り捨て、死に至らしめる。 
説得に応じず、それでも踏み込んでくる者は、それだけの覚悟があると思っているからだ。 

鋭刃が巻き込まれた復讐の輪廻を終わらせる為には、自分が死ぬか、相手の復讐をやめさせるかしなければ途絶える事はなく、そんなことを微塵も考えていない鋭刃の前途は、常に多難であろうことがおおむね予測できると言うものだろう。 

▽〈隠れバディ〉について 
IANUSのディスプレイの片隅に現れる。アイコンはボブカットの女性のバストアップが24ドット描画されている感じの粗いアイコンで、サンプリングレートの低い音声で、女性らしき声が発せられる。 
バディなのか、どこかにいる人間なのかはよくわかっていないが、落ち着いた感じの大人の女だと思い込んでる鋭刃は、そのバディのことを「レディ」と呼んでいる。 

▽無銘の妖刀 
鋭刃がストリートに現れた時から持っている、すさまじい切れ味の魔剣。 
茎（なかご）に彫ってあった銘は潰された形跡があり、元の銘がなんであったかはわかっていない。 
飾り気のない拵と鞘に納まっており、鍔もそれほど豪華ではないが、見る者が見ればそれが名刀であることははっきりとわかる

▼能力値上昇 0
▼技能修得 一般55+社会15+コネ25+カブキ40+カタナ115+ハイランダー50=290
▼ブランチ 30
▼常備化 65

※プレアクト購入
四式手甲、アーマージャケット、ガードコート、偽造ID適宜、銀の目、リンクス

※参加アクト
07/02「心の行方」（RL/くろしろ氏・13）