「ふふ〜ん、56口径88ミリ砲の威力、見せてあげますよー！」
「ふふ〜ん、私の装甲はM4の至近攻撃にも耐えられますよー！」
「あ！………すいませ〜ん、おこしてくださ〜い……」

　　　きゅらきゅらきゅらきゅら…………

N◎VAのストリートを無限軌道の音を響かせて闊歩する少女。その姿は実に珍妙である。
重装甲の鎧を着込み、背中に大きな砲塔を背負っている。手には骨董品の機関銃を携え、両足に装着したキャタピラできゅらきゅらと音を立てて移動する。

そんな少女の実態は、長年ヴィルヌーヴの地下に埋もれ、最近目覚めたアヤカシ。災厄前の大規模な大戦で、ドイツ第三帝国が造り上げた最強の戦車、ティーガーIである。
しかしながら、何をとち狂ったのか、偉大なるポルシェ博士の命名した、かの名機「ティーガー」は、見た目ちんまい女の子「ティーゲル子ちゃん」へと変貌を遂げた。

彼女の特徴は、足が遅くて（戦車だから）、転ぶと一人では起きられなくて（戦車だから）、破壊が大好きで（戦車だから）、とっても自信家（どいちゅだから）だが、どいちゅの誇り高きゲルマン選民思想などは持っておらず、困った人がいたら助けてあげようとする良い子である。が、たいていの場合は逆に困らせる結果になったりする。
ちなみに故郷からN◎VAにたどりつくまでに、装甲材に一部複合装甲を使ったり、なくした機関銃の代わりに最新型の機関銃を装備したり、といろいろ改修されてはいるが、大幅な改造は受け付けていないので、56口径88mm砲と650馬力のV12気筒エンジンに込められた「げるまん魂」は今も健在である。

長年に渡って愛され続けたため魂が宿ったものだと言われており、それならば自分の姉妹も目覚めてるに違いない、と姉のパンター、妹のケーニヒスティーガーなどに出会える事を夢見て、今日もティーゲル子ちゃんはN◎VAで困っている人を助けようと、迷惑を振り撒いている。

※関連
ドイツVI号戦車 ティーガーI 諸元
制式番号:Sd.Kfz.181
全長:8.45 m　車体長:6.3 m　全幅:3.4〜3.7 m　全高:2.93 m　重量:56 t
懸架方式:トーションバー方式
速度:38 km/h（整地）10-20 km/h（不整地）　行動距離:125 km
主砲:88 mm KwK 36 L/56
副武装  7.92mm MG34機関銃×2、NbK39 90mm・Sマイン発射機×6
装甲:前面100mm 側面&後面80mm 上面&底面25mm
エンジン:Maybach HL210 P45 水冷V型12気筒ガソリン 650 hp
乗員:5 名

▼能力値上昇 10（外界+1）
▼技能修得 一般25+社会10+コネ10+アヤカシ25+アラシ10+カブト5
▼ブランチ 40
▼常備化 50

※プレアクト購入
追加マガジン×24、追加弾倉×(20+72)、ポケットロン、リンクス、銀の目
バディシート（乗員数調整のため）、外付けタービンコンプレッサー（ターボユニット相当）