「おや、何を泣いているのかね？泣き顔はよく無いな。さぁ、この飴をお食べ、そして笑顔を見せておくれ。」
どうしようもなく透明な笑顔を浮かべる老紳士

昔々、あるところにとても有能なハイランダーが居ました。
誰かに心を許したことも、心を見せた事もないそのハイランダーはある時、ふと地上を見ました。
其処には一人の子供チープな飴細工を楽しそうに眺め、嬉しそうに食べていました。
自分から見ればあらゆる物を持たずに地べたを這い回っているだけの空しい存在なはずなのに

心の底から笑顔を浮かべていました。

ハイランダーはふと、羨ましいと思ってしまったのです。
そして、気まぐれにその飴細工を取り寄せ口にして見ました
美味しくもなんともありません、ですが、その日、生まれて初めてぐっすりと眠る事ができました。

彼は、必死に己と一族の為に働きます。
権謀術数を乗り越え、彼はとうとう全てを手に入れることができる地位まであと一息という所まで着ました。
彼は、一族の長に問われました

「何を欲す？」

彼は答えました。

「笑顔を、何の打算も無い笑顔を・・・」

彼は、記憶と地位や財産全てを失い、全てを超える大切な物を手に入れました。
彼の飴細工や御菓子に心からの笑顔を浮かべる子供達、それを微笑み見つめる彼。
彼は、欲すもの全てを手に入れたのです。

▼能力値上昇　　　４０
▼技能修得　　　　４０　　　　
▼常備化　　　　　１０　　　９
▼コネ　　　　　　１５
▼社会　　　　　　１５