「マスターは大好きダヨ。ボクのこと、大好きって言ってくれるから」
　―にっこりと笑顔。

「痛いのはイヤ？　だったら…マスターのとこにおいでよ。
　マスターは優しいよ、そしてとってもね……ふふふ、ひみつ」
　―優しい、子供らしい微笑。


平良実浩のそばをうろちょろしている少年。
実浩の治療を手伝ったり、見守ったりしている。
実浩との関係だが血が繋がっているわけでもなく、つい最近実浩が“拾った”だけである。
今では実浩を誰よりも慕い、そして尊敬している。

実浩と出逢う前までの記憶は無く、自分が何者なのかも分かっていない。
だが実浩と共にいる今の生活こそが、彼の全て。
それ以外の何も要らないのだ。―彼はそれだけで、幸せなのだから。

それゆえに、進んで実浩が趣味で行う人体実験に協力する。
自らが実験体になることで――。

【本人の失われた記憶】
軌道で生まれた、れっきとした“天上人”の息子である。
しかし母親がイツキを連れて地上に下った。だが、軌道との生活の差異に苦しんだ母親に捨てられてしまった。そしてストリートを彷徨うようになったのだが、その時にアヤカシに洗礼を受け、人でなくなってしまう。それと同時に、今までの記憶も失う。
――実浩がイツキを拾ったのは、その後である。だが実浩は、イツキの失った記憶について、何か知っている節がある。


クロマク／“無明先生”平良実浩
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▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化