「お控ぇなすって！手前、雨竜組を仕切っておりやす、
　　二代目・雨竜柳と申しやす。以後、見知り置きのほどを・・・・」

などと啖呵の利いた挨拶をする侠客だが、つい最近までは普通の女子高生だった。
特に仁侠の世界に憧れていたわけではなかったのだが、父である初代・雨竜 柳が突然死したとき、後を継ぐと決めた。
生まれてよりの名前は雨竜実華（うりゅう・さねか）だが、組の後を継ぐために、父親の名前を襲名したのだ。

父、初代・雨竜柳は、河渡連合系列のクロマクの中では実力者であった。アサクサ戦争においてもいくつかの功績を挙げ、連合内での評価は高かった。
しかし、1年前に突然死する。死因は病死という話だったが、それにしても怪しいところが多く、謀殺された可能性もあった。しかし真相を突き止めるまでに至ってはおらず、いまだわからずじまいである。
初代は実力者でありながら、領地争いに関しては謙虚であったため、彼の死後残っている組の領地はそれほど広くなく、跡継が決まるまでの間に接収されたのも除くと、現在の島は父親の生前の半分ほどしか残っていない。
初代は義侠に厚く、藤咲組の代貸と並んで“雨の任侠”と呼ばれていた。実華はそういう父が好きだったし、なにより父が残した組のためと思い、後を告ぐ事を決めたのである。
跡目を継いで二代目を襲名する際、父を知る彫り師に頼んで、背中一面に花札の「雨」の絵の化粧彫りを彫らせ、カタギの生活に別れを告げた。

藤咲組とは昔から交流があり、彼女の剣の腕も、藤咲組の剣客・稲尾鉄五郎譲りの「居合い」の業である。

名前読み：
“あめのにんきょう”うりゅう・やなぎ

▼能力値上昇
▼技能修得 一般20+社会15+コネ15+フェイト5+カタナ25+レッガー15
▼常備化 25