「待ってよぉ、そこのキュートなハニー♪」

「あんまり調子乗ってるとぉ………俺様、本気出しちゃうぜ？」

　名称未定はストリートに暮らす何でも屋だ。
　ちょっとした調べ物や使いっぱしりを安い報酬でこなしてくれる便利な男。
　一流や超一流には程遠く、女好きで自堕落な性格と生活をしている事の方が有名などうしようもない奴………それが、多くの人間から見た彼だ。

　そんな彼の素性について、一つの噂があるのを貴方はご存知だろうか。
　曰く、彼は嘗てツヴィトーク最強の花と呼ばれ、ロシアの裏社会を震え上がらせた伝説の殺し屋だというのだ。
　多くの者はこの噂をデマだと思っているし、彼自身もそれを否定する。
　しかし、この噂は紛れもなく真実だ。

　彼が何時、どのような経緯を経て組織を抜け、何故Ｎ◎ＶＡでストリートの底辺で暮らす事に甘んじているのかは定かではない。
　ただ一つ確かな事は、彼に対して余計な詮索をする事は貴方の貴重な寿命を一気に縮める事に繋がると言う事だ。
　彼の花は、その美しさを一切衰えさせる事なく仮面の下で咲き誇っているのだから。

▼“ナルキソス”
　嘗ての最強の花のコードネームにして、愛用の武器。
　強い磁力を帯びた投擲剣であり、２本一組で使用する。
　“ナルキソス”はこの剣を最大８本同時に投げ放ち、タップを用いて磁力を精密に制御する事で壮絶な全方位攻撃を得意とした。
　欠点はタップによる制御中、細かい制御を行う為、剣と深く繋がり過ぎる事だ。
　そのため、剣を破壊されると致命的なダメージを電脳を通じて受けてしまう。
　しかし“ナルキソス”はそのような欠点を補って余りある長所がある。
　それは汎用性の高さ、単純に切り付けるだけでなく、強烈な磁気により電子機器を狂わせ、人体その物にも触れる事なく悪影響を与える事すら可能とする。
　単純な攻撃力の高さではなく、幅広い攻撃手段を内包する事でより確実なターゲットを抹殺する事を追求した恐るべき戦闘手段だ。

▼能力値上昇 ▼技能修得[120]+135 ▼ブランチ ▼常備化 +65