目の前には30mm機関砲の銃口がこっちを向いている。
　その向こうにはーーー血の通わない殺人兵器、ウォーカー。
　　周囲には、年端もいかない少年少女の死体の山。
　　　身体には無数の銃創が空き、止めどなく血が流れている。

　刹那、目の前の銃口が火を吹く。
　　ウォーカーの拡声器から響く狂喜の笑い声。まるでウォーカーが笑っているように。
　　　全身に貫くような痛みが走り、ブラックアウト。ーーーーーー

目が覚めると、薄暗い廃屋の天井が見える。
夢から覚めると、30mm弾に抉られた頬の傷が疼く。

　・・・・・ウォーカーが憎い。壊してやる。

再びその感覚を思い出し、眠りにつくまで仇敵を追い続けるのだ・・・
（リフレイン）

「・・・アタシの前でウォーカーの話をするな。ぶった斬るよ？」

※略歴
「アヤメ」は、ある企業がウォーカー用に開発している高精度機体制御デバイス（※1）開発のために拉致された12人の実験体のうちの一人である。5人目の被験者であるため、花札になぞらえて「アヤメ」と名づけられた。
ある事情から実験体12人は「処分」されることになるが、唯一「アヤメ」だけが生存した。
それ以来「処分」の惨劇（※2）は彼女のトラウマとして残るようになり、同時にウォーカーに対する憎悪の念をも植え付けた。3年前の出来事である。

過去の記憶を奪われ、自分の本当の名前すらもしらない「アヤメ」は、その「憎悪」にすがりながらM○●Nで次々と、特にウォーカーを相手にした時には多大なる戦果を挙げたことから、「ヨロイ狩り」と称され「クレセント」の常連になるまでに成長した。
そして最近、「クレセント」のマスターの勧めでN◎VAに渡り、荒事をこなすスイーパーとして活動している。
M○●Nを離れてからは、M○●Nにいたときほどの緊張感はなくなった。しかし、「夢」はあのときの「恐怖」と「憎悪」を思い起こさせ、それは彼女の記憶からは消えることはないだろう。
工業量産品である「ウォーカー」というものを根絶やしにするという妄想に取り憑かれ、今日も斬甲刀という牙を磨きながら、そのときを待っているのだ。

※外見
ボサボサ髪にバンダナを巻いた髪形。年相応ではない多少幼い容姿。
左頬には大きく抉られたような傷跡。全身には十数箇所に及び銃創とおぼしき傷がある。その大きく穿たれた銃創は、ほとんどが戦いによって受けた勲章ではなく、幼い頃に受けた、彼女のトラウマの象徴である。
瘡がなければ「美人」でとおるであろう容姿だが、あまりにドスがききすぎている。物好きなヤツなら「これがいい」と言う者もいるんだろうが、たいていはそうではないだろう。

※概要
http://silverstar.silsil.ifdef.jp/nolink/ayame.html

▼能力値上昇 0
▼技能修得 一般80+社会20+コネ20+アラシ60+カタナ20+チャクラ30
▼ブランチ 20
▼常備化 90

※プレアクト購入
ポケットロン、廃屋（レッド）、偽造ID(5)、アーマージャケット

※参加アクト
06/09「ある仕事にて」（RL/deburu氏・13）