「おぬしの身体は神を宿しておる」
「は？」
みずきは通りの傍らに座った老人に、そう告げられた。

新星帝都大の文学部に通う彼女は、大学で考古学を学ぶかたわら、退魔術の仕事を請け負っている。
とはいっても、仕事をするのは彼女自身ではなく、彼女の中に宿る「神」なのだが。

彼女自身もバサラではあるが、一人で退魔をこなせるほどの技量はない。
むしろこの「水」の能力は、彼女に宿る「火の神」を抑えるためのもので、老人はそれを「イザナミ」と呼んだ。

炎につつまれたその鬼神「ホノカグツチ」は、みずきのことを「母者」と呼んだ。
その出会いが、彼女を平穏な学生生活から遠ざけていくことになる。

「なんでわたしがこんな目に・・・？」

それが血の宿命だからさ、母者。アンタはオレを「産み」、オレは母者の剣になる。
炎の魔神はそう言ってみずきの子宮（からだ）の中に戻っていく。

「神」の母親・イザナミの血を継ぐ女、誘水みずきの受難は今始まった。

て感じ。

▼能力値上昇 0
▼技能修得 一般20+社会15+コネ10+バサラ15+マネキン5+マヤカシ30
▼ブランチ 10
▼常備化 15