「よかろう。貴様を敵と認め――…俺に歯向かう事を許す」

「は、慢心こそ王者の特権。付け入るなら付け入ればよい、纏めて叩き潰すだけよ」

　何時の頃からか、ふらりとストリートに現れた青年。
　凄まじい王様オーラを纏った男であり、天上天下唯我独尊を地で行く男でもある。
　当然のようによくトラブルに巻き込まれるが、大抵のトラブルは歩いていて気付かないうちに虫を踏み潰していたな、程度の認識で切り抜けているようだ。
　逆に言えば、彼が明確な障害として認識したトラブルは重大な事件である事が多い。
　最も………何が重大かは彼の物差しで決めるので、他人から見れば些事であったりもするのだが。
　その性格は破綻していると言っていいだろう。
　だが、話の出来ない奴ではないし、いきなり暴れるようなサイコでもない。
　まあ、一人くらいはこんな知り合いがいてもいいじゃないか。
　そう思うだろう？　寧ろ思え、思うのだ。

▼出自
　汎元殿傘下、六羅の一族出身。
　六統正負あらゆる属性を兼ね備えた究極の元力使いを産み出す事を目的に存在するこの一族において、虚無を属性とする彼は生まれる筈のなかったイレギュラーだ。
　本来ならば処分されてもおかしくなかったが、希少な虚無の力が惜しまれた為、何かの役に立つかもと一族が管理する屋敷に幽閉される事となった。
　しかし、彼にしてみれば「退屈はせんのでいてやっただけだ。出ようと思えば何時でも出られたわ」だそうだ。
　事実、彼が幽閉されていた部屋は何処から手に入れたのか高価な美術品や武具が所狭しと並んでいたらしく、自由は失われていなかったようだ。
　一族のある占い師曰く「かの者は産まれながらにして全てを兼ね備えている」。
　その言葉は的を射ているだろう、彼は産まれながらにして全てを兼ね備えている。
　六羅の当主達のように人間として欠損も無い………しかし、それ故に満たされる事も永遠に無い。
　全てを持つが故に満たされぬ者、尽きぬ渇きを抱えた全てを絶つ修羅。
　それが六羅の一族においてありえざる七番目の修羅、絶羅だ。

▼すごい服
　上から下まで完膚なきまでに高級ブランド。
　これを着ている彼は歩くプラチナムと言っても過言ではない。
　それが嫌味に見えず、しかも似合っているのは流石と言うべきか。
　本人の王様オーラと相俟って凄まじい存在感を産み出している。

※六羅の設定はくーやんさんに借りました。THXッ!!。

▼能力値上昇 ▼技能修得[120]+205 ▼ブランチ +10 ▼常備化 +85