「充分な予算は確保できました。この件は君に任せましょう、思う存分やってみなさい」――革張りの椅子で温和な笑みを浮かべる中年の男
「チュウ……」――部屋の隅のカゴの中、指輪をくわえたネズミが鳴く

千早重工総務部会計課課長。
資金を有用な人材に適切に配分し、社益として還元を行うのが彼の務めである。
その目的の為に有為であると判断すれば、外部の者への協力も惜しまない。
ハンドルの示す通り、幾人かの”足長おじさん”としても資金を提供している。

かつては”地獄の金庫番”とまで呼ばれる程の徹底的な合理主義の権化のような男だったが、神災を機にＳＴ☆Ｒ支社への出向から戻った際に一匹のネズミを連れて帰り、以後大切に育てている。玩具としてリングリングを買い与えるほどの溺愛っぷりだが、飼い始めて以来性格が丸くなり、業務も資金もスムーズに流れるようになったとの評判なので、特に騒ぎ立てる者もいない。

だが、彼らは知らない。4年前の神災の影響で彼本来の人格がそのネズミの身体に宿ってしまっている事に。とはいえ、性格が丸くなったのは紛れもない事実である。ちっぽけな小動物の身になって、色々と思うところもあったのだろう。なお、現在一番恐れているものは、寿命。

なお、現在は後方処理課13班の金庫番も兼務している。
曲者揃いの13班では、まともな事務をこなせる人間がいないからである。

▼能力値上昇
▼技能修得 防壁構築2Lv
▼常備化