「さて、何を知りたいのかね」
　　　　　　――男は一人闇に佇む

「私は事実を書き記すのみ。信じぬのならばそれもよし」
　　　　　　――和紙を片手に男は告げる

　あるところに男がいた。
　男は、書を記しているといった。
　あるものはその書を読みたいといい。
　あるものは書を譲ってくれといい。
　またあるものは書を盗み出そうとした。
　
　すべてのものは、この世界にとどまることはできなかった。


　少しずつ、正気を失いながらも。
　男は書を記し続ける。
　それが彼の望みであるが故。
　男は、ただ。

　書を記し続ける。　
　

　どーでもいい設定。気になる人だけ読んで
　
　本体である“執筆者”陽崎駿馬は、ただ世界を一つの書に記そうとしているに過ぎない。
　しかし、一人で執筆するには世界は広すぎて、物語は広大に過ぎる。
　故に、彼は己自身を多重に存在させた。
　それが今現在“執筆者”と呼ばれている存在であり、陽崎駿馬そのものをさしているわけではない。

▼能力値上昇　　
▼技能修得　　　
▼常備化