「絶対的な個ではなく。人は人でありながら強大な力を薙ぐことは出来るのか」 
「…誰とて、一人では何も出来ん。…絶対的な一人は、同時に孤独だ。人は、誰かと支えあわなければいけない」 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―天空へ続く回廊の元、最愛の半身に向かい―

神凪睛…神凪という家に生まれ当代の教育を受けてきたものなら知らぬ物は居ない。
神童……当代において…いや、長き歴史においてもその才は5指に入るといわれるほどの天才。長らく受け継いだ血経を自らの力で変質させ、新たな瞳術を生み出すという、ある種暴挙とも取れる事を16で行っている。

彼は一度神凪を裏切る――それは妹に止められ、再び彼は神凪へと舞い戻る。
無論お咎めが無いわけは無い。その瞳術は呪術道具により封印され、僅かな時しか使えぬようになり、また屋敷に事実上軟禁状態にされている。
だが彼にとってはさしたる問題でもなかった。一所に居るしか出来なくとも、情報はいくらでも入る。家を変えることは出来る。

……神凪の歴史は長く、深く、昏い。その部分を必要悪と受け入れながら、彼は少しずつ腐敗を排除している。非情とも、劣悪とも取れる行為すら行いながら。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化