右目とその周囲以外の顔を覆いつくす鈍色の鉄仮面と、隠密行動に入ると保護色に変化する、一分の肌も露出しない白い忍装束が特徴の、異形の女忍者。露出していない部分の体は、本人曰く「二目と見られぬほど醜い」のだという。事実戦闘ともなれば、忍装束の手甲に設けられた隙間から、射出式の異形の鉤爪が発射される。仮面から露出した右目元と流れるような黒い長髪は、充分美女と言えるレベルなのだが。

元は岩崎の忍だったが、非道な実験で体を作り変えられたこと、幼少より人倫無視の過酷な戦闘訓練をつまされたことに憤り、抜けて千早の後方処理課へ転職した。
企業忍の癖にウェットな性格であり、企業間抗争によって巻き込まれる被害者が出ることを嫌い、また人助けのために命令を故意に失敗したり曲解したりするためクグツとしては問題が多いが、ヒルコと化したその体から繰り出される忍法の特質故に、エグゼグ側からすれば捨てるに捨てられない手駒というところだ。
そんな上層部の思惑を知ってか知らずか、あくまで彼女は企業のためではなく人間のため、企業で普通に働く普通の人たちや仲間のクグツたちのために戦うのだと言う。

最も恐ろしい姿と、最も優しい心を持つクグツ。彼女はそんな存在だ。

「我が心の刃は暴利を貪るための牙にあらず、平凡な人々の日常を守るための剣なり！」
・・・エグゼグのためではなく、極普通の社員のためにこそ戦う。

「拙者はくのいちにあらず、女忍者なり。」
・・・色仕掛けは出来ぬ、の意。

「たった一つの命を捨てて、生まれ変わった水蛭子の体。企業の悪鬼を叩いて砕く、鉄影やらねば誰がやる！」
・・・敵対クグツへの宣戦布告。

▼能力値上昇
▼技能修得50+50
▼常備化20