どこから来たとも知れない、謎多きマヤカシ。金の眼と銀の髪、体を蓋う赤に銀の模様の入ったレザースーツを纏う青年。その正体は地上を救おうとして一族に逆らい、追放された軌道人なのだとも、記憶を失ったアヤカシなのだとも、違法な実験で生み出された超人間たるヒルコなのだともいわれる。中には、地球の平和を守るため遥か星の彼方から来訪した宇宙人なのではという話もあるが、流石にそれはなないだろう。
少なくとも本人・・・否、本人「達」も、自分達が一体何処から来たのか、よく覚えてはいないらしい。
「達」というのは、彼の周囲というか彼の中には、彼とは違う人格が幾つも存在しているのだ。いざマヤカシの力を使うとなれば具現化し、共に力を使い戦う、彼の見えざる友人達。
そんな彼等の願いは唯一つ。「人を幸せにすること」である。人を幸せにしたい、という強い願いを持ち、仕事としてというよりは純粋に他者を幸せにするために依頼を受け、全力で、なりふり構わぬといえるほど全力でそれを実行する。
それは何故だと彼らに問えば、彼らは答えるだろう。人間に生来与えられた義務にして権利。それは「幸せになること」と「幸せにすること」なのだ、と。

「其れはまるで御伽噺のように儚い夢、人がありえぬと言い、しかしそれ故に何よりも欲するもの。其れは暖かな微笑。それは裏切られぬ努力。それは過去の対価。運命の天を睨みて、現実の大地を踏みしめ、我等は悲しみを殺す剣を執る！！汝、＜約束されし輝ける未来（ハッピーエンド）＞！！！」
・・・＜天罰＞使用時。

「俺は、無力だ。だけど俺達は無力じゃない。そして貴方が、希望を信じてくれるなら・・・きっと俺達はもっと強くなる。奇蹟すら、起こせるかもしれないほどに。」
・・・依頼人に。

▼分心
いずれも単体では力を使うことが出来ず、主たる長七郎と同調することによって力を発揮する。具現化時はそれぞれが所持するアイテムの姿をとって主に纏われ、全員召還時には主を一瞬で変身させる。人間に近い姿として幻像を展開した時は、いずれも女性人格ゆえ女性らしい姿をとる。

＜アキ＞
アヤカシの力を司る分心。三分心の中では子供っぽい性格で、無垢で無邪気。
幻像展開時は、爬虫類の鱗を思わせるぴったいりた装束を身につけた、おかっぱ頭でつぶらな瞳の少女。

＜ミク＞
ヒルコの力を司る分心。やや攻撃的で、荒々しい性格。
幻像展開時は、頭から野牛のような角を生やし、ネイティヴアメリカンやアイヌを思わせる装束を纏う、アキより年上に見えるショートカットでツンとした眼の少女。

＜ウィン＞
バサラの力を司る分心。三分心の中では一番落ち着いていて、精神年齢が上。
幻像展開時は、銀色の鎧と兜に身を固めた長髪で物静かな印象の女性として現れる。


他、守護神相当の存在として、「セフ」という名前の、小柄で鉄色の髪をした人形のような少女と、鋼の盾の二つの姿を持つものもいる。性格は寡黙で実直、一瞬だけ出現して人を守るとまた消えてしまう。

▼能力値上昇
▼技能修得４０+６０
▼常備化２０
※フルスクラッチ