「やります。やらせて頂きますよ・・・」
　　　　　　　　　　　　　　　満面の笑みを浮かべたマスターに向かって

　気が付けばＮ◎ＶＡにいた・・。降りしきる雨の中、茫然自失の体で立ち尽しながら。左腕のサイバーウェアから滴る血液がスラムの路面に滲んでいく。痛みは無い、自分の血では無いから。では、誰の？　この状況は、一体？
そして、自分は・・・誰？
名前すら思い出せず、街を彷徨い、転がり込んだ先は場末の酒場だった。
マスターに拾われ、以来この店で雇ってもらっている。もっとも、表の仕事のみならず、裏の「カゲ」としての仕事もだが。
唯一所持していた、珍しい紙の手紙には「ヒユウへ」と書かれていた。それが、自分の名前か、あだ名かはさておき・・・。

夢を見れば、いつも決まって悪夢で目を覚ます。しかも、ほとんどが正夢に・・。今日も今日とて、やっかいな目に遭うのだろうが・・。

「人生甘くねぇけど、とりあえず、生きてないとね〜（記憶が戻るまでは・・）」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　酔っぱらった店のお客の相手をしつつ・・　　

▼能力値上昇　0
▼技能修得　　100
▼常備化　　　20

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