「わらわの名は千早谺……“牙姫”と呼ぶがよいわ。気軽に呼ぶ事を許すぞよ」
「なんじゃ貴様、わらわに歯向かうと言うのじゃな？ 良かろう、わらわ自らお仕置きじゃッ」

センター・ラピッズ生まれの超お嬢様、彼女を形容する一番解り易い言葉だ。
千早家直系の血筋を持ち、類稀なる容姿と才能を併せ持ち、若干14歳で牙の名を貰った生粋のエリートである。
いや、生まれた時に俊之自ら“谺”と名付けた時点で、牙入りは決まっていたのかもしれない。そう、彼女は生まれた時から選ばれていたに等しいのだ。

その彼女、“牙”のお姫様は傭兵団を率いている。
小さな小さな傭兵団。
それは、彼女が望んだ事であり、育ての親である俊之の命じた事。
生まれて長い間、彼女はセンター・ラピッズで過ごして来た。
知識では全てを知り、知性では全てを理解し、そして何も見ていなかった。
それが我慢できず、それを欲し、それに手を出した。

　────それは奇妙な社会勉強

そう、それはお姫様の与えられた最初の試練。
小さな小さなお姫様に課せられた、大変な大変な大きな試練。
楽しく、そして奇妙な、一つの試練だった。
彼女は望む、経験を。
彼女は挑む、経験と。
そして、彼女はきっと打ち勝つ、その試練に───

■牙姫を構成する要素。
　──組織、法律、頑固
　──突発事故、誤解しやすい
　──援助、節度が無い、強情　………等。

▼能力値上昇 ▼一般75 特技50 ▼常備化40 ■ブランチ70 ☆29報酬点